2006年01月17日

進学組のOPTの美味しい使い方 その1〜OPTを使うべき理由

こんにちわ。3連休、みなさんいかが過ごされましたか?

今日は今まであまり扱わなかった
進学関係のアドバイスを書いてみようと思います。

Optional Practical Training (OPT) というのは、
卒業後に最大12ヶ月、アメリカ内の企業等で、
自分の専攻と関係のある仕事をするという名目で
合法的に滞在・労働することのできるステータスです。

普通は、これを使ってアメリカの企業に就職してる間に
なんとかH1ビザを発行してもらう等、
現地就職組の人が使うべきビザだと思うのですが、
これを現地進学組の人向けに使う方法を
大学院に入る為のアドバイス等も交えながら、
ご紹介してみたいと思います。

なお、以下の説明は自分がOPTを利用した
2003年当時の情報を基にしていますので、
ここで上げられてる方法を実行なされる前に、
かならずSISSのアドバイザーに相談したり、
IRSのドキュメントに目を通されるなりして、
現在でもこれが通用するのか、
ご確認くださるようお願いいたします。
(もし、なにか不都合が起きても、筆者は責任を持てませんので。)

進学と一言に申しましても、大学院進学と
Med/Vet/Law/Business等のprofessional schoolへの進学とは
戦略がかなり異なりますので、
この記事では院進学にフォーカスを置かせてもらいます。

(Professional schoolの場合は、GPA, 統一試験(MCATやLSAT等)、
課外活動(学部での研究活動を含む)、推薦状、SOP等のうち、
最初の2つでだいぶ足切りをした後に、残りの要素で選別されると思うので、
1学期に取る授業の数を最小限にする等して、
GPAを少しでも高めるようにする事が
この記事で紹介する方法を利用する前提となります。)

さて、活用法をご説明する前にOPTの特性について
少し触れておきたいと思います。
似たような物にCurricular Practical Traing (CPT)
というものがあるのですが、これとの大きな相違点は

1)学位を取った後のみに利用する事ができる。
(F1ビザが有効である、卒業後60日以内までに取得する必要がある。)
2)人生の中で、合計12ヶ月分まで申請できる。
ただし半年程、国外に出ていればリセットされ、
また新たに12ヶ月まで申請できるようになる。
この12ヶ月は、労働許可された日からカウントされる。
3)具体的な就職先が決まってなくても申請できる。
就職先は取得した学位を必要とする物が望ましいが、
特にチェックをされるわけではない。
またその期間の間、別に働かなくても良い。(ここがミソ。)

この第3のポイントが進学組がOPTを活用できるポイントなのです。

具体的にどう利用するかというと、
学部研究や大学院へのApplicationをするための期間として、このOPTを使うのです。

ご存知の方もいるかもしれませんが、
大学院の合否判断としての要素を重要性の順から挙げると、

1)推薦状
2)研究経験
3)Statement of Purpose (SOP)
4)Subject Examのスコア
5)学部のGPA(特に専門科目の)
6)GREのスコア

でしょうか。
(TOEFLはボーダーラインさえ超えてれば、後は考慮されないと思います。
その前に、アメリカの大学を卒業してたら必要ありません。)
この中でも最初の2つは飛び抜けて重要で、
あとの4つはその大学や学部によって、
優先度などが変わるものの、似たような重要度になると思います。
(この辺がProfessional Schoolとの大きな違いですね。)

つまり、1)と2)で優秀な物を持っていれば、
あとのスコアはかなりボロボロでも
HarvardだろうがCaltechだろうがどこでも通ってしまうわけです。
(これはちょっと極論ですが・・・。)
逆にGPAが4.0でGREが満点でも1)と2)が弱いと、
大学院に入る事は少し難しくなります。
(まあ、4.0あれば、どこかには入れますが・・・。)

強い推薦状とは何かというと、
行きたい大学の、就きたい思ってる教授の知ってる
(個人的に、あるいは論文を通して)教授のもとで
学部時代に研究した末に書いてもらう推薦状です。
大学の教授(特にテニュアを既に取ってる人)は
Admission committeeに確実に影響を及ぼせます。
その教授に、「こいつはうちのラボに来てほしい。」
と思わさせさえすれば、
後はその教授が持てる力をもって、なんとかゴリ押ししてくれます。
そう思わせる為には研究能力の証明+研究興味の一致が必要です。
前者を推薦状+研究経験で、後者をSOPで示すわけです。

このゴリ押しがどれくらい強力かと言うと、自分の例を挙げますと、
Subject Exam 10-20 percentileくらい
GPA 3.25(しかも専門科目のはさらにひどい・・・。)
GRE Mathはさすがにほぼ満点なものの、Analyticalで大失敗でほぼ平均点。
というSubject Exam以外は、目も当てられないような惨状にも関わらず、
学部の時(UCD内ですが)に就いてた教授の推薦状+内部のゴリ押しで、
(どんなプッシュをしたのかは知る由もありませんが・・・)
1月の末には(締め切り2週間後以内です。これは異例なまでに早いです。)
授業料全額免除(Out-of-state feeも)+ TA/RAによるファイナンシャルサポート付き
というかなりの待遇で入れてもらえてしまったのです。
恐るべし、ゴリ押しです。

まあ、ここまで極端には行かない場合でも、
やはり知り合いの教授からの推薦状は強力ですので、
(ちなみに推薦状はApplicationには3〜4本くらい必要ですが、
強力な物は一本あれば、必要十分です。残りは単なる数合わせ・・・。)
大学院で自分の行きたい所に行く為には、
学部時代の研究は必須だと言ってもいいと思います。

それにも関わらず、UCで学部のうちに研究するのは、かなり至難の業です。
なぜかと言うと、研究でとれる単位数が少ない上に、
学位に認められる単位数もそんなに多くないので、
他に少なくとも3つくらいの授業を取りながら、
研究を進めなければならないのです。
(これは、院生でもかなりきついというか、ほぼ無理です・・・。)

まあ、こちらの学部生の研究は、大抵の場合は
院生またはポスドクが既に考えたテーマの研究の
実験+解析のアシスタント的なものが多いのですが、
それですら、最低3〜4時間くらいのまとまった時間が
週4〜5日くらい無いと、なかなか進みません。
独自研究なら、それ以上なのは言わずもがなです。

大抵は授業の無い、夏休みに一気に進めるのですが、
3ヶ月で一つの論文が書けるくらいの研究進捗があるのは
(どんなにハードワークしたとしても)けっこうラッキーな方なので、
大抵の場合はそれ以外の期間も研究する事になります。
(まあ、半年〜1年くらいは見ておいた方がいいです。)

そして、研究に時間をかけすぎてしまうと、
今度は授業の方が疎かになってしまい、
GPAが低下+視野&可能性が狭くなるという危険が伴います。
(いくらGPAの優先度が低めとは言え、あまりに低いと、
足切りに遭う場合もあるかもしれないので、
やはりある程度(3.5くらい?できれば3.7)は保っておきたいものです。)

また、1年間もの間、1学期に3つずつしか授業がとれないと
卒業も確実に1学期は遅れて、100万円くらいの損害になります。
(普通のF1ビザで来てる留学生の場合。)

そしてGREやSubject Examを受けるための準備をしたり、
(GREはVerbalを捨てれば、1〜2週間でなんとかなりますが・・・。
理系の場合は、Verbalはほとんど考慮されませんしね。)
Statement of Purposeをそれぞれの学校用に書いたりする時間も馬鹿になりません。
(しかもこれらの締め切りが12月中旬〜下旬だったりするので、
冬休みもあまり使えません。)

そこで、この研究をしたりApplicationをするための時間を
OPT期間中に取ろうという、上述の戦略になるわけです。
以降具体的な事等については次回に続きます。
posted by rio at 04:43| Academic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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