2005年04月29日

Davisに来る理由その2 その他の学問編

さてさてDavisに来る理由の続きです。
前回挙げた分野ではUCDは間違いなく全米トップレベルなんですが、
それ以外の分野でもかなり健闘しています。
生物・医学系
分子生物学(生化学、分子遺伝学その他諸々含む)から、生態学、生理学(栄養学含む)、植物生理学
とにかくバイオ系の研究分野は一通り揃っていると思います。
一流の研究室というのは数える程しかないと思いますが、
(自分が知らないだけで、特定の分野ではすごい有名なラボもあると思います。)
どれも準一流から二流の上くらいのレベルは確保してると思います。
学部の授業の方もまあまあいい線を行ってるのではないでしょうか?
Pre-medやPre-vetとしてはけっこういいプログラムだと思います。
質もいいんですが、その授業の多様性もすごいので、
生物のことを広く勉強したい人にもいいかもしれません。
覚えることはたくさんありますが・・・。授業の取り方なんかはまた別の機会に。
(ちなみに自分は、学部は生化学専攻でした。)

工学系
なにげに工学部もかなりいいレベルだと思います。
特に学部の授業は1年目から卒業までみっちり詰められていて、
これを卒業したら本当に手に職がつくという感じがします。
しかし、他の学問をつまみ食いする理由がなくなるのが難点。
研究面でのレベルは研究室次第でしょうが、
  (工学部出身の友人談によるろMaterial Scienceが優秀らしい。
   CSのVisualizationもなかなか良さそうな印象。)
レベル的には生物と似たような印象です。

学部の間は僕の周りにいた理系の人の感覚的に8割ぐらいが
(Pre-med, pre-vetを含む)生物系あるいは工学系という感じでした。
就職に直接繋がる実学を好むUCDの学生の気質をよく表していると思います。
あと、いずれまた詳しくお話ししますが、UCDでは卒論研究というものがないので、
学部の間に研究しようと思ったら、自分で前もって計画しておかないといけません。
大学院進学志望の人はこの点を十分に考慮に入れましょう。

化学
この分野ではやはり生物と同じく準1流〜2流の上といった感じです。
でも、学部のプログラムからけっこうしっかりしているので、まあまあお勧めです。
ただしものすごい高い学費をはらって、わざわざここで勉強する価値があるかどうかは疑問ですが。
(生物学・工学系についても同様の感想です。)
でも、院でサポートしてもらえるなら悪くないでしょう。
やはりDavisだけあって、環境やバイオと密接した研究をしてる人が多いです。
ナノテク系の研究グループもありますし、
分析化学/物理化学の方面ではいい機器を入れてる研究室も多いですね。

物理・数学
UCDだからなのか、アメリカだからなのかは未だに判然としませんが、
全体的に学生は数学が苦手なような気がします。
大学1年の微積分の授業ははっきり言って、
日本の高2〜3年レベルか下手するとそれより下です。
なので、学部の授業は期待しないようにしましょう。
ましてや研究者志望の人は日本の大学か、アメリカでももっといいところに行かれることをお勧めします。
院は少しましだと思いますが、平均的にそれほど強くはない印象です。
(研究室レベルで優れている所はあるとは思います。)

音楽
教育プログラムはどれだけ充実しているのか分かりませんが、
UCDに2003年ごろにMondavi Centerというアメリカでもトップレベルの
コンサート・劇場ホールが完成したため、
それを目当てに優秀な学生が集まり始めたようです。
今は、まだあまり有名ではないかもしれませんが、
今後充実してくる可能性はありの分野でしょう。

Human/Child Development
妹が興味を持ってた分野なので調べてたんですが、
この分野でもUCDはけっこう有名らしいです。

Law School
ここもまあまあよいらしい。

他分野
はっきり言って専門外な上授業もほとんどとってなので有用なコメントはできませんが、
それほどUCDが文系に強いという印象は持ちません。(環境政策を除く。)
やはり実学趣向のUCDということなのでしょうか?
MBAはどうなんでしょう?あまり評判を聞かないのですが。

英語学校
これについては少し語ることがあるのと、
内容も賛否両論、活かすも殺すもその人次第と言うプログラムなので、
また別の機会で詳しく紹介します。
(ちなみに自分も1学期間、行ってました。)
早めに紹介して欲しい方がいましたら、コメントお願いします。

ちょっと時間が無くなったので次回に回しますが、
次はDavisの生活環境面でのよい所、悪い所紹介していきます。

追記:
ちなみにUCやカリフォルニア内の大学での比較で言うと、

生物:UCB, UCSD, UCDに決定的な違いは無し。研究室や環境で決めた方がいいと思う。
大学院だとUCSFやScrippsやStanfordが一つ上になる。

工学・化学:UCB >> (UCSD, UCD, UCSB)
UCBはStanford, Caltechと同レベルでは?分野によっては上でしょう。

環境学:UCD >= UCB
Berkeleyもけっこうよさそうな環境プログラムがあります。
レベルは変わらないか、向こうのほうが実は上だったりするのかもしれませんが、
やはり環境にフォーカスしてる面でDavisの方が有名ではあると思います。

USCもいい大学らしいですが、どのくらいのレベルなのかちょっと分かりません。





posted by rio at 04:37| Comment(10) | TrackBack(0) | Academic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして!!
私はUC Davis生化学学科BS卒業生のTetsuoです。Labは植物病理学のBruningのところにいました。Dr.Bruningに聞いてみたら私のことを覚えているかも?Dr.Sprechmanにも進路でお世話になりました。
ほとんどWMAJOR状態で、進化生態学の方でも卒業できる状態でした。

私は海洋生物が学びたくてDavisに行きました。Davisですばらしい知識・技術を学んだおかげで今でも海洋生物(魚類学)は現役で著名な研究者たちと情報交換しています。

私がいたのが7年前だからとても懐かしいです。今ではいろんな建物ができてきれいになったそうですね。私のいたときは生化学の建物が一番新しかったです。DNAの模型が印象に残っています。Storerの1階にあるリーフタンクはまだあるでしょうか?あの水槽は2年間、私が管理していました。

今でもDavisに留学してよかった思い、卒業したことを誇りに思っています。

ただ、Davisの知名度ってすごく低いですよね。海外経験のある先生、アメリカの先生だと、生化学でDavisは良い教育を受けたと言ってくれますが、日本ではUCLAの分校扱いです。どちらもUCBの分校なのだけど。

今後の日記の希望記載内容ですが、
もし、お時間がありましたらよろしくお願いします。
・Davisの治安のよさ。
・卒業式。その後クラブ騒ぎ。
・ダウンタウンの朝市。ダチョウの卵、パンのうまさ。

今日は懐かしく、楽しませてもらいました。
Posted by Tetsuo at 2005年05月08日 09:22
Tetsuoさん、はじめまして。
コメント遅くなってすいません。(もう見られてないかも・・・

7年前卒業ということは、ちょうど僕がこっちにきた98年に卒業ということですか?
しかも同じメジャーですね。
Dr. Sprechmanには僕も何度か相談に行きました。
授業は全部を通しては受けたことはないのですが、
BIS102とかは内容はけっこういい先生なんで、定年になるまで元気にやってほしいです。

海洋生物ってDavisいいんですか?それは意外でした。
なんせ、海の雰囲気のかけらすらもないですからね。
でも、UCDはやはり生物学は全般的にいいんだと思います。
その人次第ですけど、やる気になれば学部のうちでも研究できますし。
知名度が低いのは・・・仕方がないと思います・・・。

Storerの水槽はTetsuoさんが管理してたんですか?
あれ、つい最近見てきましたけど、まだありましたよ。
やはり魚好き(というか生き物好き)の学生が絶えることはないんでしょうね。
UCDのこういう感じはとっても好きです。

建物ですか?
なんか最近いろいろなものが建って来て、
どれが新しいのやら分からなくなってきました。
RecHallの隣に新しい近代的なスポーツセンターができたり、
学部生のクラス専用ラボのみのビルがBriggsのすぐ近くにできたり、
Mondavi Centerが出来たというのが大きな所でしょうか。
また、そのうち建物紹介でもしてみます。

Davisの治安のよさは、もう紹介したような気がしないでもないんですが、
やはりすごいですよね。
絶対日本の下手なところより安全。女性でも一人歩きできる。
ただここ数年で若干ではあるものの事件が起こってるので、
(少し前のRaegan Hall近辺での発砲事件とか・・・)
100%安全だとは言い切れないのが、残念なところです。


卒業式ネタは残念ながら書けないのです。
僕は夏学期の授業で最後の単位を取り終えたんですが、
当然、その次の6月頃に卒業式に出れるんだろうな、と思っていたんです。
それで、ある時にMrakの地下のAdministration Officeに成績表かなにかをとりに行ったら、
受付の人に「あ、ちょっと待って。はい、これ。」
って感じで卒業証書を手渡されてしまったんです・・・。
感慨もなにもありませんでした。
院の卒業の時にはしっかり出たいと思います。

朝市=farmer's marketについては、またいつか。
ダチョウの卵?そんなんあるんですか?
パンはうまいのかなあ・・・?
Amtrak駅の前のベーカリーはけっこう美味しいみたいですが。
Bagleも結構好きです。

さっさと更新しろよ、というところですが、
とりあえずお返事まで。
Posted by rio at 2005年05月26日 15:59
はじめまして。
Orange Countyに住んでてこの秋にTransferするんですが、UC Davis in Animal Scienceとウチの近くのUC Irvine in Social Ecologyのどちらに行くか決めかねてて、グルグル回ってたら、ココにたどり着きました。

私的には、結構参考にさせてもらいました。
南カリフォルニアにいると、北の情報ってあんまし入らないんですよね。私だけ?

私は動物が好きだったので日本にいる時からDAVISは知ってたんですけど、一般的な知名度って低いんでしょうか?
と、言うのが、学校のOFFICERに相談したら  O「Irvineの方いいよ。Irvineの方が有名じゃん?!」
私「そうなんですか?」
O「良く名前聞くって事は有名って事でしょう?」
・・・って言うか、Orange Countyに住んでるんだから、UCIの名前を聞く頻度が高いのは当たり前なのでは?
そんな感じで、全然参考にならなかったんですよ。

3月にCONGRATURATION LETTER来てから、Davisにも行きました。私がいると事は全然違って、こじんまりした町で私好みでした。

おそらく、私の中では、かなりDAVISに惹かれてるんだと思うんですが、COLLEGEでさえ苦労したCHEMとかをまだ勉強するんだ(UCIのMajorだと、文系???なので必要ないんです)・・・とか考えると、しり込みしてるって言うのが、本音だと思います。

あ〜6月1日までに決めなくちゃいけないのに。

なんか無駄に長くなってしまいましたが、質問させてください。

私、動物が好きなので勉強したい!って言う気持ちは確かに強いんですが、これについて研究したいとか、難しい事は分からないし、こだわりもないんですけど、それは入った後に、勉強していたら付いてくる、もしくは見つけられるものなのでしょうか?

あと、まぁ、学部卒業後、能力的にVet Schoolは無理だろうと己を知っているつもりなのですが、周りにAnimal Science(一応Pre-vetらしいんですが・・・?)を出られて、他の道に進まれた方とかいらっしゃたら、教えてください。

長くなりましたが、お返事いただければ嬉しいです。
Posted by Hana at 2005年05月29日 07:14
はじめまして、Hanaさん。

UCDとUCIの知名度は日本からだとどちらも大きくは変わらないと思います。
アメリカの中だと動物学関係だったらUCDの方が有名だし、
実際にいいプログラムなんじゃないかと思います。
でも、知名度で選ぶのは意味があまりないですよね・・・。

Animal ScienceとSocial Ecologyだとだいぶ内容が違うような気がするのですが?
Hanaさんがどういう進路を考えているか分からないので、アドバイスしにくいのですが、
学部レベルの知識だと、どっちみちその知識を活かした仕事というのは
難しいと思う(工学を除く)ので、
大学にいる間に好きなことを勉強したい、というのが留学の目的ならば、
どんなに大変でも自分の勉強したい専攻を学べる大学にしたほうがいいと思います。

Animal ScienceのRequirementを見てみましたが、
もしCollegeでとったGeneral Chemistryの単位が認められるなら、
Chem 2A-Bはとらなくていいと思うので、だいぶ楽になると思います。
8A-Bは有機化学なので記憶力で乗り切ろうと思えば乗り切れます。実験も少なめですし。
問題はアッパーディヴィジョンの生物関係のクラスですが、
けっこう生理学とか分子生物学系のこともやってるので、
それらにはあまり興味がわかないというのであれば、止めといた方がいいかもしれません。

研究欲と言うか知識欲は勉強してるうちにだんだん出てくると思います。
でも、ある程度自分の今の興味と近くないとモティベーションが
続かなくなってだめでしょう。
自分なんかも、「環境問題を改善するための技術を開発したい」というテーマがあって、
それに関連する部分は一生懸命勉強できるんですが、
関連がないと途端につまらなくなったりします。

進路ですが、UCDのVet Schoolは本当に全米一の学生達が集まってくるので、
ちょっと無理かと思いますが、他のVet Schoolなら今後2年の努力と成績次第では?
(難しいことには変わりはありませんが・・・。)
Animal Science取ってた人・・・いたかなあ?残念ながらちょっと思い出せません。

かなり一般的な回答なのであまりお役に立てなかったもしれませんが、
「動物が好きなので勉強したい!って言う気持ち」がかなり強いのなら、
UCDに来た方があとあと後悔しないんじゃないかなあ、と思いました。
勉強の方は大変になるかもしれないですが、そこは興味で乗り切り、
進路もこっちに来てからFacultyやPeer-advisorに相談しながら考えていけば、
Social Ecologyよりは実際の動物に近づける進路に寄れると思います。

とりあえずあと3日あるので、じっくり考えてくださいね。
またなにか聞きたいことがありましたら、ここなりメールなりにどうぞ。
Posted by rio at 2005年05月29日 09:44
Hanaさん。こんにちは。

RIOさんのいうようにUCDのVet Schoolは激ムズです。私がいた当時も99%州内生で外から入るのはかなりの難関でした。日本からも東大やめてUCDのVet School入学目指してた女の子がいました。

私はEVE&ECOを卒業できるまでUPPERを取りました。(卒業は就職の関係上BIOCHEMISTRY)うまくクラスを組み合わせればなんとかなりますが、難しいのは生理学のクラスです。実験は単位数と比較して多く時間が割かれるので注意が必要です。とりあえず、各クラスのテキストを見てみたらよいと思います。

それとHOTな話題では、Nutrigenomicsを学ぶのが一番でしょうか?EUではオランダ。アメリカではUCDが拠点となっています。J.Bruce Germanが中心となっているようです。

http://foodscience.ucdavis.edu/fst/faculty/german.html

書き込み遅くなり役に立たないかもしれませんが、医学・生物系でしたら質問してください。
Posted by Tetsuo at 2005年09月25日 22:35
Tetsuoさん、はじめまして。
いろいろアドバイス頂いてみたいなのに、私のほうのパソコン事情で、今日はじめて、読ませてもらいました。
自分が、以前Hanaって、ローマ字で入れてたのさえ忘れてました。
ありがとうございます。
また、何かお聞きするかもしれません。
よろしくお願いします。

Posted by はな at 2005年11月07日 06:17
はじめましてー★
今Fall quarterが終わって里帰りしてる途中の羽田ですが、UCDの情報をこんなに出してくれてる人がいるとは思いませんでした。
Rioさん?はbiochemだったんですね。俺は今biochemのseniorです。BIS102は自分もLarryに教えてもらいました。UCDで一番大好きなprofでしたが定年後の契約も終えて、本当にUCDからいなくなってしまいました。あ、推薦状を書きにたまに学校に来てますけど^^
Briggs 156(MCBのoffice)でpeer advisorの仕事もしているので時間がありましたらぜひ遊びに来てください。

今はgradに残ってるんですか?
Posted by kengo at 2005年12月19日 13:14
kengoさん、

はじめまして。
ブログ少し読みましたよ〜。なかなか大変そうですね・・・。
Sprechman先生、もう辞められたのですか?
さすがにお齢がお齢だけに仕方ないのでしょうけど。
でも、まだお元気みたいでよかったです。

peer advisorもやってるんですか?
じゃあ、そのうちお邪魔するかもしれないので、
やってる時間帯、メールにでも教えてもらえますか?

現在は院生で〜す。
後、何年だ?(w
kengoさんより、長くいる事になりそう・・・。

日本、思い切り満喫してきてくださいね。
年末は日本が一番!!
(ちょっと帰りたくなってきた・・・。)
Posted by rio at 2005年12月20日 16:28
rioさん

次のクオーターのシフトが決まったらお教えしますね^^
院の3年ですか?っていうことはルーティーンもMAも終わっちゃってますね^^;
俺は1年半くらい前からUCDMCのCancer CenterにあるDr. Colleen Sweeneyのラボで研究やってます。
rioさんはどこのラボにいるんですか?
Posted by kengo at 2005年12月20日 17:04
これ以上はここでは語れんのでメールで書くね。
Posted by rio at 2005年12月21日 15:10
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