2007年10月18日

日米の論文のスタンスの違い+ESL essayのコツ?

文章編ついでに、これも普段から思ってた事なので、残しておきます。

アメリカの論文は、概して「先ず結論ありき」な感じがします。
自分のポジションを最初に明確にしておいた上で、
それをサポートするためのevidenceやlogicをどんどん出して行くとい感じです。
別の意見ももちろん紹介しますが、それもあくまでも
「自分は公平なんだよ〜」というのをアピールするためのポーズで、
反論の一番強いポイントや、自分の論の一番弱いポイントに
たとえ自分が気づいたとしても、それが他人に気づかれてなければ
わざわざ明かすような事はしません。
そして、criticalに見れば穴だらけの論文でも有名な雑誌に通ってしまうのです。
昔、すごい結果を出したという事が大きく聞いてるおかげで。
いかに論理的破綻を少なくするか、突っ込みどころを少なくするかと
とてもディフェンシブな論文が多いのです。当たり障りがないというか。


そして、日本人の書く論文は概して全体を本当に公平に扱うというか、
criticalになりすぎて、結論はどっちとも言えないというように、
「矛盾」の語源となってるエピソードのように全ての論が破綻してしまって、
「結局、君のポジションはどこなんだ?」と焦点が分からなくなりそうな文章になりがちです。
生真面目な性格が災いしているのでしょうか?
そこまでクリティカルに考えられる人なら、
ちょっと不誠実かもしれませんが、相手の論を少し弱くすると、まとまった論になると思います。
ただし、理系の場合は、本当はこれではいけません。
そのどっちつかずの状態に決着をつけるような実験結果なり、それの解釈なりをつけないと
やはりgreat workとは言えないでしょう。

文系でもそうすべきなんですが、そんなに気軽に追加実験等はできませんし、
人間や社会が関わってくると、やはり決定的な要因や証拠等はなかなか出せないので、
最終的に、それぞれの論の強弱の割合はこれぐらいですよ、
とその混合具合を描くのが、一番リアルな描写に近づけるので、それに落ち着くしかないのでしょう。
(そこで、いかに自分の論を一番強い論にするかが腕の見せ所。
やはり自分だけの新データや解釈/分析は欲しいところですけどね。)


というわけで、いろいろ書いてみました。
ESLのessayで苦労してる人も、自分の立場を明確にして、
それを裏付けるevidenceやexplanationsをbody paragraph 3-5個くらい
立て続けに書いてやれば、大抵うまく行きます。
そして、ESL essayの楽な所は、evidenceは必ずしもfactでなくてもいいので、
最悪、"personal experience"を持ち出してもなんとかなってしまいます。
(論文では勿論そうはいきませんが・・・。)
そして、必ず反論で一番強そうな物を終わりの方のparagraphで紹介して、
それの一番弱い所をたたいてやれば、かなり"academic"なessayっぽくなるはずです。

後は、http://www.alc.co.jp/ やGoogleを活用して
ガンガン色々な表現を使って書いておけば、OKです。
(98年当時は、そんなもの無かったですから、かなりしんどかったです・・・。)


それでは、がんばって書いてみてください。
posted by rio at 19:02| Comment(0) | Academic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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